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離婚から数年後に、元夫の不貞相手に対し慰謝料請求をした事例

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この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

事案内容:元夫の不貞相手への慰謝料請求

依頼者

  • 性別 女性
  • 職業 自営業
  • 年齢 40代

相手方

  • 職業 会社員
  • 年齢 40代

その他

  • 子どもの有無 有り
  • 解決までの期間 約6か月

事件の概要

婚姻中に無断外泊を繰り返していたかと思えば,突如家を出て,行方知らずになった後,一方的に離婚を突きつけて来た元夫とは,数年前に離婚した。

その後3年が経とうとしたとき,元夫と子どもと3人で会った際,元夫は,婚姻中から別の女性と一緒に暮らしていたことを告白した。

依頼者は,離婚時,原因が釈然としていなかったが,後になって不貞が原因と知り衝撃を受けるとともに,納得がいかないため,不貞相手への慰謝料請求を考えた。
ところが,元夫は不貞は認めたものの,不貞相手の素性は全く明かさない為,ご自身で相手の素性を探るのには限界を感じ,ご相談に来られた。

解決内容

元夫が,婚姻中無断外泊を繰り返していた際,元夫が他人の自動車を乗り回しており,依頼者が婚姻中に怪しんで,そのナンバーを控えていたことから,当該ナンバーを手がかりに,車両の所有者を調査しました。
当該車両所有者の住所と,元夫が婚姻中に出入りしていた住所が一致するとともに,その後,夫が,当該住所に転居していたこと等から不貞相手を特定する事ができた。

不貞相手に慰謝料請求の内容証明を送付したが,相手方は極少額の解決金を支払うとするのみであったため,訴訟提起をした。

相手方の支払能力の問題等も有り,請求額どおりの慰謝料とまでは行かなかったものの,まとまった金額の解決金を得るという内容で,裁判上の和解をすることができた。

弁護士による解説・解決のポイント

弁護士は探偵ではないので,基本的には,相手方の素性等を調査することが仕事ではないのですが,弁護士会を通じた照会(いわゆる23条照会)や,住民票の職務上請求等,一定程度の調査手段を持っています。

今回の場合にも,相手方の素性が全く分からない状態からのご依頼だったのですが,依頼者が,手がかりとなる情報を思い出してくれたため,そこから,辿って行き,不貞相手を特定することができました。

不貞相手が特定できたとはいえ,離婚後に不貞が発覚したという事案の性質上も,不貞行為の証拠が固いとはいえない事案でした。ですが,元夫が不貞を認めていたことなどから,最終的に元夫を尋問するなどして立証することができると考え,裁判を行いました。

今回の場合のように,不貞の客観的証拠はおろか,相手の特定さえもできていない事案であっても,思わぬ手がかりにより,相手を特定し,慰謝料を支払ってもらえるような事案もあるのです。



執筆者情報

下川絵美(広島弁護士会)
下川絵美(広島弁護士会)
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