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経済的不安から離婚を拒否する妻に対し,一定期間自宅に無償で居住することを認め,協議離婚が成立した事例

「共働き夫婦の離婚問題」の解決事例 「熟年離婚」の解決事例
経済的不安から離婚を拒否する妻に対し,一定期間自宅に無償で居住することを認め,協議離婚が成立した事例

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離婚理由:熟年離婚

依頼者

  • 性別 男性
  • 職業 公務員
  • 年齢 50代

相手方

  • 職業 医療従事者
  • 年齢 50代

その他

  • 子どもの有無 有り(成人)
  • 婚姻期間 約25年
  • 別居期間 交渉開始後別居(約半年)
  • 解決までの期間 約10か月

事件の概要

長年すれ違いが続き,約5年前から家庭内別居状態である。自身が離婚を切り出したが,相手は経済的な不安から条件等を具体的に詰めることはせず,膠着状態となった。
また,自宅はあるが住宅ローンも残っている。離婚のために,一定の財産分与を行うことはやむを得ないと考えているが,妻の方は,この状況を引き延ばそうとしているので,これ以上は自身での解決は不可能であるとして,ご依頼となった。

解決内容

相手方は,自宅に居住しており,経済的にもすぐに出て行くことは難しかったため,離婚後も一定期間は,共有財産である自宅に無償で居住することを認めた上で,自宅の売却益や,退職金,年金分割については,正当な金額の分与を行うことで,調停に至らず,協議による離婚をすることができた。

弁護士による解説・解決のポイント

男性側が離婚を切り出した際,女性側が,経済的な理由から離婚を拒否することは多く見うけられます。
相手方が離婚を拒否している場合には,法律上の離婚原因がない限り離婚ができないこと,また,裁判で離婚する場合にも,正当な財産分与はしなければならないことも考えると,早期に離婚を成立させるためには,やはり,正当な額の財産分与によって,相手方の離婚後の生活を安定させてあげることと,また,そのことを,相手方に理解してもらうことが大切になります。

執筆者情報

下川絵美(広島弁護士会)
下川絵美(広島弁護士会)
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